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善人

さて、やみげんの生活サイクルは、不定期に夜型と昼型を繰り返す。
このところは昼型である。

「昼型」、と言っても朝が早い「昼型」で、まだ日の昇る前からの起床はほとんど老人並みの健康生活と言えよう。

というわけで、テレビ大好きのやみげんは、某国営放送の朝の連続テレビ小説を見ているのだ。
前の「ゲゲg~」は良かったと思う。視聴率も初回過去最低から右肩上がりだったそうだ。
その分次の「てっぱn」はきっとダメダメだろ。なにせ大阪局制作だからな、どうせドタバタの学芸会みたいのだろ。そう思っていたのだが、これまでの所、大崩することなく進行している様子だ。

総じて、朝の連続~は「善い人達」ばかりが登場する。「ゲゲg~」は、実話に基づいているので酷い人達が登場するわけだが、それでもその“悪人度”はかなり抑えられていた。結局最後は、許されちゃう演出だった気がするな。

そして「てっぱn」は、まさに「善人」だけで世界が組み立てられている。
いつだったか、ヒロインの下宿が泥棒被害に遭う週があったが、“泥棒”そのものは一切出てこなかった。ハズである。
また、分かれた男の子供を妊娠している女が、生むかどうかを悩む週でも、その“男”が登場することは無かった。多分。

これだけ徹底されているのも珍しい。
かくして、悪人は徹底的に排除されて、聞くも涙語るも涙の「エエ話」が毎朝放送されているわけだ。

思ったのだが。
せめて「ゲゲg~」並みで良い、一人でも悪人がこの世界に存在したら、きっと全てのバランスが崩れるんだろう。そして、いつもの大阪局制作のドタバタ学芸会へと戻るのだ。

そう考えるとつくづく、この「てっぱn」。いつも以上に現実離れしていた創造上の世界なのだと思う。
尾道“のような”、大阪“のような”、どこかの国のどこかの町の物語なのである。

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瀧本美織

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[ 2011/02/26 18:00 ] 与太話 | TB(0) | CM(-)